【挿入歌紹介】サンフランシスコの空の下 第10話「犯人との対面(Thanksgiving)」のネタバレ感想

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サンフランシスコの空の下(Party of Five) シーズン1 第10話
「犯人との対面(Thanksgiving)」

米国放送日:1994年11月14日
監督:Michael Engler

今回の監督はMichael Engler。「ダウントンアビー」や「Sex and The City」のディレクターを務めていました。
「サンフランシスコの空の下」では通算15エピソードで監督しています。

目次

簡単なあらすじ

感謝祭が間近に迫ってきた。今年の感謝祭は両親が亡くなってから初めての感謝祭。
何もせずに静かに凄そうと決めるサリンジャー家に弁護士から連絡が入る。
両親が亡くなった事故から9ヶ月が経ち、飲酒運転で事故を招いたウォルター・アルコットが仮釈放されたというのだ。
18ヶ月の刑期だったが、ウォルターは初犯で模範囚だったため仮釈放になった。
そしてウォルターはサリンジャーの子供たちに一度会いたいと依頼をしてくる。

第10話「犯人との対面(Thanksgiving)」の感想(※ネタバレあり)

ネタバレあります。ご注意ください。

長男チャーリーの状況

犯人が仮釈放されるも、チャーリーはやけに物静かだった。
弟妹たちが次々にウォルターに会いに行くことに怒りながらも、ジュリアに説得され会いに行くチャーリー。
そこでチャーリーはずっと抱えていた秘密を語りだす。

次男ベイリーの状況

ウォルターが仮釈放され誰よりも感情的になっていたベイリー。
実際にウォルターに会いに行き、怒りをぶつける。「ウォルターが幸せになることなど絶対に許されない」と考えてしまう自分の感情に怖くなり、頼った先は元恋人であるケイトだった。ケイトに話を聞いてもらいベイリーは落ち着きを取り戻す。

長女ジュリアの状況

ウォルターが会いたいなら会っても良いのでは?というスタンスだったのはジュリア。
しかし家に直接ウォルターの娘がやってきて驚きつつも家に招き入れ話を聞く。
そして実際にウォルターに会いに行き「許すことはできないが、自分たちはこの状況を乗り越えられる。あなたにも乗り越えることができるはず」と伝える。

次女クローディアの状況

今回、犯人が仮釈放されて一番最初にウォルターに会いに行ったのはクローディア。
彼が経営している本屋さんに行き自己紹介をして帰ってきた。
家族の中で犯人の顔を見たことがないのはクローディアだけだったため、実際に顔を見て満足をした。

また、最近のクローディアはジュリアの物を勝手に拝借するクセがあり、今回は母親の宝石をなくしてしまう騒動を起こす。




両親をひき殺した犯人が普通の人だった

今回は彼らの両親を飲酒運転でひき殺してしまった犯人が仮釈放になったという結構重い話でした。
犯人がわかりやすい悪人だったらよかったのだけど、本当に普通の優しい男の人でした。
反省もしているし、彼は彼で事故によって家庭はめちゃめちゃに。
決してベイリーが「幸せになるのは許さない」と警戒するほどの生活を送っていたわけでもなく。
それほど恨むほどの悪人じゃなかったのがリアルで、スッキリしなくて、複雑でした。

どんな人なんだろう~?というノリで最初に会いに行ったクローディアが「普通の人だった」と言っちゃうくらい。
本当に普通の書店の叔父さん。
飲酒運転さえしなければ、彼は今でも幸せに家族で暮らしていたのかもしれない。。
もちろんサリンジャー家も。

目をつぶってきたことに向き合うサリンジャー家

この9ヶ月。サリンジャー家はそれぞれ両親の事故に向き合わず、ずっと目を背けて毎日を過ごしてきました。
しかし犯人の仮釈放によって現実に目を向けなければならなかった。

一番感情的になっていたのはベイリー。
彼は優しいし、両親も大好きだったんだろうね。。
ジュリアからも「別人みたいね」と言われてしまうほど怒り狂うベイリー。
実際に犯人であるウォルターの部屋へ向かい、感情をぶつけます。
そして頼った先はケイト。

録画ミスの女王

このカップルやっぱ可愛くて好きだな。。

「なぜあんなことで別れたんだろう」と後悔するほど、ケイトは話を聞いてくれるし一歩引いて大人の意見をベイリーに優しく伝えます。
別れたとはいえ、ベイリーにケイトがいてくれて本当によかった。

そして意外にも一番落ち着いて大人な対応をしていたのがジュリア。
イライラしたり感情的になるのかと思ったら、犯人が会いたいなら会っても良いんじゃ?というスタンス。
それでも両親を奪われたことは許せないことはハッキリ伝え、一番大人な意見を犯人に述べていました。

録画ミスの女王

「許せないけど私たちは大丈夫。乗り越えられます。あなたも乗り越えられる」と言ったジュリアと、成す術もなく許しを請うことしかできない犯人との差が凄かった。。10代の子どもに何言わせてんだよと。犯人が情けなく見えてしまうほどに(仕方ないのだけどね)

そして長男のチャーリーはやけに冷静で意見を言わない。
しかしジュリアに促され、チャーリーも遂にウォルターの元へ。

ここでずっと隠してきた秘密が明らかに。
チャーリーがオーウェンの子守りをする約束だったのに、ガールフレンドと遊んでいて約束の時間に遅れたこと。
そのため両親はコンサートに遅れて向かうことに。あの事故に巻き込まれてしまったのは自分のせいだとチャーリーはウォルターの前で取り乱します。

今回、それぞれがウォルターの前でまるでカウンセリングを受けるかのように、感情を爆発させたり、自分の意見を言っていました。
おかげでサリンジャーのきょうだいたちは心がスッキリして、1日遅れの感謝祭を家族で過ごしたのでした。
思春期で難しい時期の子供たちが揃った一家。
犯人であるウォルターに話をしたことで心が軽くなったのですね。。
複雑な関係だけど、思春期を乗り越えるためにキツかったけど、必要なことでした。

みんなで最後、お墓参り後に鬼ごっこをするシーンはなんだか泣けてきました。

ジュリアとクローディアも仲良く

今回、犯人との対面があったからなのか、ジュリアは心が軽くなったようで。
姉の私物を勝手に拝借するクローディアに手を焼いていましたが、クローディアの「お姉ちゃんのようになりたいから」という気持ちを受け入れ、「いつもイライラしてごめんね」と謝罪。
ふたりで感謝祭の準備を始めます。

チャーリーに書くことを辞めるなと助言を貰って心の整理をしていたジュリア。
この姉妹には仲良しでいて欲しいので、ジュリアが今回のことでより一層心が軽くなったなら良いなと思います。

ゲスト出演者

アニー・アルコット役 ケリー・ウィリアムズ

両親をひき殺してしまったウォルター・アルコットの娘、アニーを演じたのはケリー・ウィリアムズ。
1970年6月8日カリフォルニア州ロサンゼルス出身。

日本でもおなじみの「ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル」のリンジー・ドール役や、
ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る」のジリアン・フォスター役で有名です。

今回は犯人の娘役で無名時代。撮影は1994年です。
これから3年後に「ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル」のレギュラーを獲得しています。

挿入歌

ラストシーン、みんなで鬼ごっこをするシーン

ジョニ・ミッチェル – The Circle Game


今回の一言

録画ミスの女王

サーバー×クローディアコンビもっと見たいw(サリンジャー家に犬がいること忘れがち)

次の回、第11話「崩れゆく家族の絆(Private Lives)」の感想はこちら

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