サンフランシスコの空の下(Party of Five) シーズン1 第6話
「父親の存在(Fathers and Sons)」
米国放送日:1994年10月17日
監督:Ellen S. Pressman
今回の監督はEllen S. Pressman。
1987年~1991年まで続いたロマンスドラマ「Thirtysomething」のプロデューサー。
また、シーズン2からレギュラー入りするジェニファー・ラブ・ヒューイットの主演ドラマ「Time of Your Life」でもプロデューサーを務めていました。
「サンフランシスコの空の下」ではシーズン5に渡って計10話のエピソード監督。
簡単なあらすじ
ジュリアを以前振ったP.Kが突然サリンジャー家にやってくる。
義理の父親に殴られたらしく、しばらく家に匿うことにするが・・・。
一方チャーリーはバーテンダーから昇進するも、うまくレストランをまわすことができない。
そんな中レストランの賃貸料が2倍の価格に跳ね上がり、レストランは危機を迎える。
第6話「父親の存在(Fathers and Sons)」の感想(※ネタバレあり)
ネタバレあります。ご注意ください。
長男チャーリーの状況
現在のレストランのオーナーであるジョーおじさんに昇進させられるチャーリー。
引き受けたものの、掛け持ちしている建築の仕事が入ったりでバーテンダーとしてやる気のないチャーリーはレストランの仕事に精が入らず、チェックミスで営業中にオーブンが壊れるトラブルも。
そんな中、レストランの賃貸料が倍に上がる。
それもこれも亡くなった父がレストラン経営がうまく行っていないときに、大家さんとの契約を短縮してしまったためだった。
ジョーおじさんから父親の話を毎回聞かされることに嫌気がさしていたチャーリーは、ジョーおじさんに借金をすべて返済し、バーテンダーを辞めようとする。
次男ベイリーの状況
前回見事にケイトを手に入れたベイリーだったが、ケイトの父親から嫌われてしまう。
兄であるチャーリーのことも話を盛って話してしまったため、レストランでの参事を目の当たりにしたケイトの父親はベイリーとの交際を反対する。
長女ジュリアの状況
P.Kがバイト先のバーにやってきたり、家にいきなり来たりする。
どうやらP.Kは義理の父親から虐待を受けており、逃げ出してきていたのだ。
ジュリアは家にP.Kを匿うが、警察が家に来て家族はびびってしまう。
もしバレたら未成年誘拐罪で罪に問われるだけじゃなく、家族がバラバラになってしまう危機があるからだ。
次女クローディアの状況
相変わらず家族のだれにも宿題を手伝ってもらえないクローディア。
勉強でわからないことがあると、亡くなった父がクローディアが理解するまで教えてくれたことを思い出す。
父親の存在
今回のタイトルは原題では「父と息子」
まさに色んな父親と子供たちが出てきました。
チャーリーにとっては亡くなった父の功績を毎日毎日おじさんから聞かされることに嫌気がさしていました。
たしかに24歳で定職に就いていないので、父親の話を聞かされるとプレッシャーになってしまう気持ちはわかる。
お金をおじさんから借りていたこともあったので、我慢して働いていたんだろうね。
そして昇進と同時に自分の不甲斐なさにも直面し、結局おじさんに借金を全額返済して辞めることを決意するも、
レストランの経営危機に直面し、夕方だけのシフトに変更してレストランを支えることにするチャーリー。
自分がやりたい仕事でもないし、やる気が出ないのもわかるけど、父親のレストランを少しでも支えようとしていましたね。

今回カースティンが全く出てこなかったので、前回の浮気の話は一旦保留な模様。
そしてもう一方の「父と息子」は義理の父親から虐待を受けていたP.Kの物語。
今回いきなりジュリアの前に現れてどうした?と思ったら・・・。
ジュリアをひどい言葉で振ったのも、家庭環境が原因だったようですね。
これに気づけたジュリアは大人でしたね。
最終的にジュリアがバイトで手に入れたお給料をP.Kに渡し、P.Kは父親を捜すために町を離れました。



正直このシーンで「だめだめ!お金あげちゃ!金づるにされる!」なんて思ってましたが、やっぱP.Kは根が良い子なんだね。最初は断ってたし、ちゃんと街を離れて父親を捜しに行ったんだからね。彼が実の父親と幸せに過ごせることを祈ります。
そしてベイリーはケイトの父親から完全に嫌われてしまうわけだけど、
もしケイトを亡くなったお父さんに紹介したらきっとこう言ったり、こうしてただろうな~。
と嬉しそうに語る姿がとっても可愛かったし、彼らの両親はとても素敵な親だったようですね。
そんなご両親を亡くしてしまったサリンジャー家はさぞ悲しいことでしょう。
ジュリアも第1話では「親がいないのは俺も同じ」と言うP.Kに対して「離婚とは違うから」と言っていたしね。



今のところお母さんの若かりし頃の写真しか出てないけど、ご両親が出てくるエピソードってあるのかな?
ゲスト出演者
P.K・ストリックラー役 ジョニー・ホイットワース
第1話でも登場したジュリアを振った男、P.Kを演じたのはジョニー・ホイットワース。
1975年10月31日サウスカロライナ州出身。
テキサス州のダラスに住んでいたが、演技を学ぶために15歳でロサンゼルスに引っ越す。
海外ドラマでは「CSI:マイアミ」のジェイク・バークレー捜査官で顔が知られています。
映画界でも活躍しており、ニコラス・ケイジの「ゴーストライダー2」やブラッドリー・クーパーのサスペンス映画「リミットレス」にも出演。
挿入歌
ラスト、P.Kが街を出るシーン
It’s a Hard Life Wherever You Go
by ナンシー・グリフィス
今回の一言



今回は虐待問題も取り上げてましたし、90年代青春ドラマらしいストーリーでした。
次の回、第7話 「オーエンが病気?!(Much Ado About Nothing)」のネタバレ感想はこちら


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