【豪華声優陣!】コールドケース 第21話「列車(Maternal Instincts)」のネタバレ感想

当ページのリンクには広告が含まれています。

コールドケース迷宮事件簿
シーズン1 第21話「列車(Maternal Instincts)」
米国放送日:2004年4月25日
監督:Kevin Hooks

今回の監督Kevin Hooks。コールドケースでは今回の「列車」のみ監督を担当。
「This is Us」や「ラスベガス」でもエピソード監督を担当。

目次

簡単なあらすじ

心理学者をしているリリーの高校時代の同級生リンジーが、窃盗で逮捕された男の子の精神鑑定を依頼された。
その子は17歳の不良少年だが、3歳の頃に目の前で母親を殺害されていた。
犯人はまだ捕まっておらず、リリーたちに捜査を依頼してくるが、
覚えている記憶は「赤と黄色の風船、列車、ボビーという名前」だけだという。

今回の事件

1989年10月11日 レベッカ・モーガン事件

30歳のウェイトレスのレベッカは自宅で刃物で刺され死亡。
シングルマザーで親族はなし。一人息子であるショーンだけが家族だった。

当時関わっていた人物たち(※ネタバレ含みます)

ネタバレになるのでご注意ください。

レオン・キンケード

事件の第一発見者だが、1991年に公然わいせつ罪で逮捕されていた。
現在はジャーマンタウンの銀行の支店長をしている。

ネッド・ライアン

スーパーの店員でレベッカに惚れていたため、おむつなどを上げていた。

サリー・フランセン

リンダの母親。リンダとは仲が悪かった。
1987年に赤子だったショーンを連れてリンダがやってきたのが最後で、死んだことも知らなかった。

ヴィクター・レイク(ヴィック)

リンダの夫。庭師。
不妊症でこどもができない。
1985年春にリンダとは別れたっきり。

カイル・シルバー

リンダの浮気相手で医者。
既に家庭を持っていたのでリンダとは別れている。

ゴードン夫妻

ボビーという息子を誘拐されている夫婦で、庭師のヴィクターを雇っていたことがある。

犯人&犯行

がっつりネタバレになります!!!

リンダのことが忘れらなかったカイルは私立探偵を雇ってリンダの居場所を突き止める。
息子のショーンを手に入れていたリンダはもう男との情事に興味はなかった。
リンダに罵倒されたカイルは逆上し、リンダが取り出した包丁を奪って刺殺する。

第21話「列車(Maternal Instincts)」のネタバレ感想

録画ミスの女王

感想にはネタバレがありますのでご注意ください。

練り込まれたストーリー

今回のコールドケースもなかなか話が作り込まれていて最高におもしろかったです・・。
まさかレベッカ(リンダ)が誘拐犯だとは・・。誰も想像しなかった展開。
シングルマザーとして奮闘し、スーパーの店員さんに言い寄られていたときは身綺麗にしていたし、母親になっても魔性の女のオーラが隠せずにいたということでしょうか。
それはそれでリンダに同情するな。。母親として生きてるのに、男が付いてきちゃうんだから。。

録画ミスの女王

にしても、ネッドは最後のシーンでも主婦っぽい人に優しく接客していたので懲りてないですね。普通のシングル女性より、母親タイプのほうが良いのでしょうね。。

誘拐されてしまったショーン(ボビー)は、3歳で母親の死を間近で見てしまっていました。
そりゃ心に傷も負います。
しかし彼も彼で、本当はレベッカが実の親じゃないどころか、偽名を使った誘拐犯だったというオチに耐えきれなくなり、また窃盗を繰り返してしまいました(涙)
もし誘拐されてなかったら、素敵な家族に囲まれて育ったと思うとやるせない。

ショーンはあのまま2年の実刑判決が確定しているようですが、実の親も見つかったし、情状酌量はされるのか?ちょっと気になるところですが。。
リリーが言うように17歳で口は達者でも全く自分の将来を考えておらず、ただの大口たたく高校生でした。
本当の家族に囲まれてこれからショーンが更生してくれますように・・。

録画ミスの女王

今回は捕まったショーンとの会話で、リリーの過去が垣間見えるシーンがありました。しもやけのくだりは実体験なのかなと思うと涙が出ます。叱ってくれる他人であるリリーに出会えてよかったなショーン。

欲しいものはなんでも手に入れる女の末路

今回の被害者であるレベッカ=リンダは、欲しいものを手に入れるためになんでもやってきました。

そんなリンダは実の母親とうまくいっておらず、困ったときでも母親からは邪険にされてきた。
リンダの母親は、親になるべき人間じゃないと自覚していたが、妊娠発覚後にまわりから
「大丈夫よ。産んでみたら変わるから!」と言われ産んでみたが、やっぱり駄目だったと・・・。

母親との関係はうまくいってなかったリンダでしたが、自分は子供が欲しくてたまりませんでした。

録画ミスの女王

母親に愛されてなかったので、自分はあんな親にはならないぞ。という気持ちの強さもあったのでしょう。

きっとリンダは幸せな家庭が欲しかったのでしょうね。。
そのため不妊症である夫では希望が持てないので、他の男と情事を重ねてたわけです。。
しかしリンダの夫であるヴィックは本当にリンダを愛していたんだろうなぁ・・。
だって浮気されて、妊娠しても、彼女を捨てなかった。
それよりちゃんと職を見つけて、庭師として働き、さらには流産してしまった彼女のために赤ちゃんを誘拐してしまうのだから・・・。

リンダは男をとことん利用して生活してきた女性。
しかしショーンを手に入れてからは、男との関係より我が子第一。
シングルマザーで生活が大変でも、男の力は借りずに自分で仕事をし、ショーンを大事に育ててきました。
ネッドに言い寄られてさらに利用することができたのに、しなかった。
もう心は完璧母親なんですよね。
なのでもし、レベッカが殺されずにそのまま育ててもショーンは良い息子に育ったんじゃないかなと思います。
まあ、今回はレベッカの身から出た錆と言ったらあれですが、、まあそういうことだったと。。

しかしここまでリンダが欲しいものを手に入れれたのは男のおかげなのは事実。
そしてリンダに色気や魅力があったからこそ手に入れられたし、代償も大きかった・・・。
ただのお遊び情事(というか妊娠目的)が、相手の男から本気になられてしまって殺されてしまった。
そして何より、愛していたショーンの人生もめちゃくちゃにしたのもリンダなんですよね。

録画ミスの女王

最後のシーンで、ショーンが本当の家族に囲まれているのを見ていたリンダの悲し気な顔が切なかった。。

スコッティのプライベート

前回、警官仲間との飲み会にエリッサを連れてきていたスコッティ。
その飲み会がどうやら楽しかったようで。エリッサも喜んでいたとか(リリーちゃんも一緒にいたし楽しそうだった)
今回部長との会話で、過去にエリッサと婚約していたことが判明!
それでも未だに付き合っているふたり。。
スコッティのプライベートはまだまだ闇に包まれています。

豪華声優陣!

今回はストーリーもすごかったですが、日本語吹き替え版の声優陣が豪華すぎてめまいが・・w
被害者の息子役は浪川大輔さん。
浪川さんはアニメだけでなく、海外ドラマファンでもおなじみの声優さんですね。
海外ドラマファンとしては、不良役の高校生といったら浪川さん!って感じです。

そしてレベッカの浮気相手のカイル役は大塚明夫さん!(これは攻殻機動隊の素子さんとバトーさんの共演となりますね)

豪華声優陣で犯人を特定してしまうので、大塚明夫さんの声で、あ、犯人はこいつや。と気づきましたw
声だけでなく、ルックスもかなり渋めのイケオジ・・・。イケオジという言葉が失礼なくらい。ダンディで素敵ですね。

レベッカ役の声優さんも海外ドラマではお馴染みの声なんですが、どうしても思い出せない(´;ω;`)

ゲスト出演者

フラニー・チンー役 : Susan Chuang

今回、リリーたちの捜査に協力してくれた外科医フラニーを演じたのは、Susan Chuang
今回が初登場のフラニーですが、これからシーズン4まで出演しています。
1話目からしてかなりのインパクトがある出演でしたね。
ちゃっかりスコッティとも絡んでたしwお疲れモードな感じで、くだらない会話に付き合ってられんって感じの表情が最高ですw 

Susan Chuangさんは個人的に「ふたりは最高!ダーマ&グレッグ」のスーザン役で知った女優さんでした。

ダーマ&グレッグでも強烈なインパクトを残していましたね。

00年代はそんなにアジア系女優さんがいなかったので、アジア系ってだけでも記憶に残ります。
この時代だとアジア系トップはやはりルーシー・リューでしたが、スーザンもなかなか名脇役だと思っています!
彼女が出るとコメディもいけるし、こういう刑事ものでも違和感なくピリっとした空気を放ってくれるので大好きです。

1989年

今回事件が起きたのは1989年。
第9話「サイン(Sherry Darlin’)」と同じ年代でした。


今回の事件は1989年。80年代最後の年です。
この年には「ザ・シンプソンズ」がアメリカで放送開始(!)したり、任天堂がゲームボーイを発売した年でもあります。
また、ハリウッド映画はかなり盛り上がっていました。

1989年に公開された映画

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦



ダイ・ハード



アカデミー賞受賞作品「ドライビングMissデイジー



挿入歌

ネッドがショーンに誕生日プレゼントを渡しに来たシーン

Indigo Girls – Closer to Fine


ネッドがレベッカにキスをしようとしたシーン

Tom Petty and The Heartbreakers – Free Fallin’


リンダが母親に泊まらせてと頼むシーン

Cowboy Junkies– Sweet Jane


リンダがヴィックに妊娠を告げたシーン

ポイズン – Everybody Wants To Rule the World



リンダがカイルの職場に会いに行くシーン

Aerosmith Love in an Elevator


リンダがゴードン夫妻の家に来るシーン

Roxette – Listen to Your Heart


ヴィックとリンダがボビーを誘拐するシーン

Tears for Fears – Sowing the Seeds of Love


ラストシーン使用曲

The BanglesEternal Flame

今回のラストシーンの曲はThe Banglesの「Eternal Flame
1988年発表の3枚目のアルバム「Everything」に収録されている。
1989年にシングルとしてリリース。ビルボードトップ100で1位を記録し、アメリカを含む9か国でシングルチャートナンバーワンを記録する大ヒットになる。

録画ミスの女王

歌詞をリンダの気持ちと重ねてみると泣けてきます。。

コールドケースに使用されたエンディング曲をまとめたプレイリストをAmazon Musicに作りました。

今回の一言

録画ミスの女王

リリーの高校時代を知ってるキャラが登場!これからも出てくるのかな?

次の回、第22話「プラン(The Plan)」の感想はこちら

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次