コールドケース シーズン1 第18話「カクテル(Resolutions)」
米国放送日:2004年3月28日
監督:アレックス・ザクシェフスキ
今回の監督アレックス・ザクシェフスキは今回のエピソードで「カクテル」を初監督し、その後計17エピソードでコールドケースの監督を務めています。ほかに「グッド・ワイフ」や「THE WIRE/ザ・ワイヤー」などのエピソード監督を務めています。
簡単なあらすじ
アルコール依存症の治療をしている女性タミーが1999年大晦日に人を轢いたと告白してくる。
当時タミーは酔っていたためその日の記憶はないものの、タミーの車はボンネットがへこみ、ランプも割れ血がついていた。
今回の事件
1999年12月31日 グレッグ・カーディフ事件(2000年1月)
ミレニアムパーティ中に具合が悪くなったグレッグはひとり自宅へと戻るが、帰宅途中に車に轢かれ死んでしまう。
当時関わっていた人物たち(※ネタバレ含みます)
ネタバレになるのでご注意ください。
タミー
ミレニアムパーティに来ており、車で人を轢いたが記憶がない。
スーザン・カーディフ
グレッグの妻。ミレニアムパーティでグレッグが具合が悪くなったため一緒に帰ろうとするも、グレッグにパーティーを楽しんでと言われパーティに残った。そのことをずっと後悔している。
ラッセル・ブリンクリン
当時取り調べを拒否した唯一の男。群衆恐怖症。
グレッグが茶色のリンカーンで轢かれたところを目撃していたが、報復が怖くて供述を拒否していた。
ジョン・バトラー
ラッセルのプードルをピットブルでけしかけたこともある。
過去に酒気帯び運転や暴行で逮捕歴あり。いわゆるご近所さんの嫌われ者。
メル・デイヴィス
ミレニアムパーティーにいたグレッグの親友。現在はスーザンと結婚している。
ジル・デイヴィス
メルの元妻。グレッグの葬式の2日後にメルから離婚を切り出されていた。
トレバー・マッカイ
バトラーに保険金目当てのために車を盗めと頼まれ実行に移していた。
犯人&犯行
がっつりネタバレになります!!!
グレッグの親友であるメルは、ずっとグレッグの妻であるスーザンに片想いをしていた。
グレッグが邪魔になったメルは当時の妻ジルが飲んでいる心臓病の薬を入手し、グレッグに密かに飲ませていた。
具合が悪くなったグレッグは帰宅途中に倒れ死んでしまう。
第18話「カクテル(Resolutions)」のネタバレ感想

感想にはネタバレがありますのでご注意ください。
親友の奥さんに恋をしてしまう
今回の犯人は密かに親友の奥さんに恋をしていたという・・・。
一見、切ない話なわけですが、なんとも身勝手な事件でした。
最終的にはスーザンに罪をかぶせようとしてるし、結局自分を守る行動を移していたメル。
しかしそれも結局はスーザンから本当に愛されてはいなかったから。



相当な自己中。
愛する夫がいきなり亡くなってまだ4年。
もともとスーザンもメルのことは友人としてしか見てなかったし、仕方がないですよね。
メルは最初の結婚相手を間違えたと言っていたけれど、やり方も間違えて自分だけ暴走してる。
スーザンの気持ちも一切無視ですからね。夫が亡くなってずっとそばで支えてくれる。しかも愛してくれてる。
夫のことはもちろん忘れられないけど、こんなに支えてくれるなら再婚しようかとは思うかもしれない。
でもいきなり亡くなってしまった夫のことはそりゃ忘れられないでしょう。
とにかくスーザンと息子のゲイリーが可哀想な回。
アルコール依存症治療を始めたきっかけ
今回の事件の捜査はアルコール依存症の治療をしているタミーの証言から始まったけど、
実際に犯人が自分ではないとわかるとタミーは無性にお酒を飲みたくなってしまっていましたね。。
リリーには「タミーは良い人そうだから犯人じゃないといい。」とまで言わせ、実際に彼女が犯人じゃないとわかると「タミーにとっては朗報ね」とノリノリだったのに、まさかのタミーは安心してお酒に走りたくなってしまった。。
なんせこの4年は自分が酒気帯び運転で殺したとばかり思っていたのに、実は違っていた。
彼女の今後がとてもとても心配ですが、エンディングではちゃんと集団セラピーに参加していたので、大丈夫なのかな?
エリッサのことを話してくれたスコッティ
今回、スコッティはリリーにエリッサの病気のことを打ち明けてくれました。
幻覚や幻聴が聞こえる病気ということは統合失調症でしょうか。
彼女とは幼馴染で古い付き合いだから別れるに別れられないし難しい時期ではありそうですよね。
スコッティもまだ若いし、エリッサのことは愛してるけど病気を支えるのも簡単ではないからね。
前回、ジェフリーズがとばっちりを受けてましたが、エリッサの病気のことを考えるとイライラしてしまうもの仕方がないのかも。



そんな状況まったく知らないジェフリーズはやっぱり可哀想だけどねw
1999年
今回事件が起きたのは1999年。
この年の大晦日はここ日本でも2000年問題としてニュースになっていましたね。
コンピューターが2000年じゃなく1900年とカウントしてしまうなんてニュースを見たのを記憶しています。
ここ日本ではアイボやファービーなどが人気で、ダンス・ダンス・レボリューションなどが大流行した年です。
おかあさんといっしょの「だんご3兄弟」も大ヒットした年でもありました。
1999年に公開された映画
「ファイトクラブ」
「サウスパーク 無修正映画版」
アカデミー賞受賞作品「アメリカンビューティー」
ゲスト出演者
メル・デイヴィス役:Cameron Dye
今回、被害者の親友役メルを演じたのは、Cameron Dye。
1959年4月9日アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ出身。
彼は「ヤング・スーパーマン」でクラークの正体を突き止めた悪徳警官フェラン役を演じていましたね。
今回は犯人役だし、悪役顔といえば悪役顔かもしれませんw





見たことがある脇役の俳優さんを見つけると嬉しくなります。
挿入歌
オープニング、ミレニアムパーティーのシーン
バトラーの車が盗まれるシーン
R.E.M.– It’s the End of the World as We Know It (and I Feel Fine)
メルとグレッグがバトラーに絡まれたシーン
Third Eye Blind – Never Let You Go



この曲はヤングスーパーマンでも挿入歌として使用されています。


トレバーが車を盗んだ時に口ずさんでいた歌
ゲイリーがマルガリータを少しだけ飲んで怒られるシーン
スーザンがマルガリータを作ってるシーン
ラストシーン使用曲
今回のラストシーンの曲はJewelの「
1998年10月7日にシングルカット。この曲は1998年11月に発売された「Spirit」に収録されている曲。
ビルボードホット100では第6位を記録。
今回の事件は1999年大晦日~2000年のミレニアムな年に起きた事件ですが、この曲自体は1998年にリリースされた曲でしたね。
歌詞がスーザンの気持ちを代弁しているようでグっときました。
コールドケースに使用されたエンディング曲をまとめたプレイリストをAmazon Musicに作りました。
今回の一言



広場恐怖症のラッセルをみんなで囲っちゃうシーンが可哀想だけどおもしろかった。
次の回、第19話「小切手(Late Returns)」の感想はこちら


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