【実話を基にした回】コールドケース シーズン1 第14話「箱(The Boy in the Box)」の感想、挿入歌リストなど

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コールドケース 第14話「箱(The Boy in the Box)」
米国放送日:2004年2月15日
監督:カレン・ガヴィオラ

今回の監督カレン・ガヴィオラは様々な海外ドラマの監督をしています。人気ドラマ「LOST」ではNAACPイメージ・アワードを受賞。「LUCIFER/ルシファー」では監修プロデューサー。「HAWAII FIVE-0」では共同製作総指揮を務めています。コールドケースでは「箱」以外に第20話「取引」でも監督を務めています。

録画ミスの女王

今回のストーリーは1957年に実際に起きた事件を基にしたエピソードです。

目次

簡単なあらすじ

セントエミリア教会の前にひとつのスーツケースが置いてあった。
リリーたちが開けてみると中には「箱詰め少年」の記事や写真が入っていた。この事件は1958年に発生した事件で、フィラデルフィア中で話題になった歴史に残る未解決事件。
なぜ今になってスーツケースが置かれたのか、写真に書いてあった名前「アーノルド」と、写真に写っていた「ファーンウッド孤児院」を手掛かりに、リリーたちは捜査に動き出す。

今回の事件

1958年4月6日 身元不明・白人少年事件

フィラデルフィア中で話題になった歴史に残る未解決事件。カクテルの段ボールに身元不明男児の遺体が入っていた。

当時関わっていた人物たち(※ネタバレ含みます)

ネタバレになるのでご注意ください。

ウォルター・ラファティ

遺体の第一発見者。野兎を追いかけていた時に偶然見つける。
用もないのに16回も殺人課に顔を出していた。

シスター ヴィヴィアン・ドール

1970年代までファーンウッド孤児院の代表を務めていた。悪さをする子供に体罰を与える厳しいシスター。

シスター グレイス・アシュリー

シスターヴィヴィアン・ドールと共にファーンウッド孤児院の代表を務めていた。シスターヴィヴィアンとは対照的に少し抜けていてミスばかりしている。当時22歳。現在は亡くなっている。

グレッチェン・カリヴァー

アーノルドの姉。現在は市立図書館勤務。

ロジャー

ファーンウッド孤児院出身。現在は養子を取って父親になっている。

フレッド

ファーンウッド孤児院出身。現在は養子を取って父親になっている。

ポール・エヴァンス

ファーンウッド孤児院出身。現在は養子を取って父親になっている。

ドクター ミルトン・セイヤー

政府の施設であるフーバー研究所に孤児院の男の子を集めて、放射能実験をしていた。

サリー・バウアー

フーバー研究所の元看護師。

クレイトン

研究所の助手で医学生。シスターグレイスと恋仲だった。

犯人&犯行

がっつりネタバレになります!!!

アーノルドの養子縁組がなかなか決まらず、焦っていたシスターグレイスは恋仲である医学生クレイトンに精神が落ち着く治療をお願いする。
子供向けではない治療だったがクレイトンは承諾し電気ショック療法をアーノルドに受けさせる。
治療後アーノルドは高熱を出し亡くなってしまう。シスターグレイスから助けを求められたシスターヴィヴィアンはアーノルドの遺体を車で運び出す。

第14話「箱(The Boy in the Box)」の感想

録画ミスの女王

感想にはネタバレがありますのでご注意ください。

実際の事件がモデルとなったストーリー

今回の事件は1957年に実際にフィラデルフィアで起きた事件を基にしたストーリーです。
通称「ボーイ・イン・ザ・ボックス」という事件で、ドラマと同じく段ボールに遺体が入っており、発見された時の遺体の状態もほぼ同じです。

また、第一発見者である男性もドラマ同様ちょっとおかしな人だったようで、
遺体発見時はマスクラット捕獲用の罠を仕掛けていたと主張していたそうですが、実際は女子校でのぞきをしていたそうな。。。

ドラマでは孤児院の修道女が関わっていましたが、実際に養育施設を経営する一家が容疑をかけられていました。
状況証拠は揃ったものの決め手となる物的証拠がなかったそうです。
そして改めて一家に事情聴取を行った結果白だということで一家への捜査は1998年に打ち切りになりました。

録画ミスの女王

1998年とは。結構最近までその一家を捜査していたんですね。リアルコールドケース。この事件は未だ未解決のままです。

追記(2023年1月20日)

2022年12月になんと男の子の身元が判明しました!
1953年1月13日生まれのジョゼフ・アウグストゥス・ザレリくん。
未だに調べていたことに驚きですし、これで犯人に近づいて事件が解決してくれることを祈ります。

シスターヴィヴィアンお疲れさまでした。

今回対照的なふたりが孤児院を経営していましたが、
厳しいヴィヴィアンはなんだかんだ言って抜けてるグレイスを見捨てずに孤児院代表として頑張っていましたね。

18歳の時に修道女の身でグレイスは妊娠していますが、その時も見捨てなかった。
シスターヴィヴィアンはさぞかし大変だったと思います。
私だったら正直見捨ててしまうかもしれない。日常的にボケーっとしてるようだし、仕事もミスの連発、恋愛も普通にしちゃう。妊娠までする。
そして今度は恋人に実験治療をしてくれないかと頼み込む。冷たいことを言うと「すべて身から出た錆」
でもシスターヴィヴィアンにとってはお友達であったし見捨てたりできなかった。

そして再捜査が始まる前に68歳(1936~2004)で亡くなっている。
このドラマにしたら早死になほうですね。前回の「手紙」なんて80~90代でご健在だったし。
アーノルドのショックもあり早くに亡くなってしまったのでしょう。
亡くなった後にリリーたちがやってきて捜査されて、、、

録画ミスの女王

私はとにかくシスターヴィヴィアンお疲れ様!と言いたい。

しかし彼女は遺体遺棄はしたものの事故には関わっていないので、罪には問われないのでしょうか?
殺人には時効がないけれど、遺体遺棄となると時効がもう切れてるのでしょうね。

最後はシスターグレイスの隣にアーノルドのお墓が建てられていましたが、この費用もヴィヴィアンが出したのかな~とか余計な事考えちゃったよ。
厳しいシスターだけど、本当は義理堅い人なんだなと思います。

スーツケースの謎

今回スーツケースを教会の前に誰が置いたのかは謎のまま終わりました。

録画ミスの女王

私はてっきり見逃したのかとばかり思ってたんですが、最後まで明らかにはなりませんでした。

これはもう視聴者がそれぞれ解釈するしかないという感じですね。個人的に

  • 亡くなる前にシスターグレイスが置いていった。
  • シスターヴィヴィアンが置いた。
  • 事件を調べていた人が置いていった。

以上3つの説があるのかなと思います。

1つ目のシスターグレイスが置いていった説
これが一番可能性としてはアリそうですよね。自分の息子であるアーノルドが亡くなったことを忘れて欲しくなくて、捜査のヒントを与えてから亡くなったのかなと。
名前入りの写真と孤児院の名前がバッチリ写ってる写真を置いていくなんて。
シスターグレイスが亡くなった日にちは明らかになってませんし、教会前にスーツケースが置かれた日にちもわかりません。
すぐに開けてすぐにリリーたちのところへ持ってきたのかも謎。
なので亡くなる前にシスターグレイスが置いていったのが濃厚かもしれません。

録画ミスの女王

もしこの説だったら、最後までシスターヴィヴィアンに迷惑かけていったよな・・・と思ってしまったり・・・。

個人的にシスターヴィヴィアンが置いていった説も捨てがたい。
正直シスターグレイスには苦労していたシスターヴィヴィアン。彼女が亡くなったことにより、罪を公にしようとしたのかもしれません。
最初リリーたちと出会ったときも密に「警察が来てくれた」と思っていたかも?
過去の資料も勝手にどうぞという感じで調べさせてたし。
シスターグレイスの息子なのではとリリーたちが再び登場したときも教会の中に案内していた。警察の力を試した感じ?

最後は事件を個人的に調べていた人が置いていった説
実際に起こった通称「ボーイ・イン・ザ・ボックス事件」では監察医務院の男性が個人的に事件を調べて養育施設が怪しいと睨んだなんて話もあります。
実際に養育施設に客を装って足を運び、男の子がくるまれていた布に似ている毛布などを発見したとか。
「養護施設の経営者である男性の継娘が産んだ子供」という推理までしていたそうです!

録画ミスの女王

ドラマはこのストーリーも参考にしてそうですね。


亡くなる直前まで事件を調べていたそうなので、この説もありっちゃありですね。

1958年

今回事件が起きたのは1958年。

フーバー研究所のドクターも言っていましたが、当時は冷戦真っ只中。
放射能の実験が実際政府指導で行われていた恐ろしい時代です。
日本に原爆を落とした時の実際の資料だけじゃダメだったのか。政府指導でこんなことをやってたのが驚きです。

ここ日本では高度経済成長期で、東京タワーが完成したり、フラフープが爆発的に流行したり何かと明るい時代でした。

1958年に公開された映画

「めまい」



「吸血鬼ドラキュラ」



アカデミー賞受賞作品「戦場にかける橋

ゲスト出演者

今回、どこかで見たことがある人がいませんでしたか?あの「ロズウェル~星の恋人たち~」で・・・

ギャレット・M・ブラウン

今回、孤児院出身の男性の一人を演じたギャレット・M・ブラウン。
 1948年11月7日アメリカ合衆国出身。 

録画ミスの女王

彼は「ロズウェル~星の恋人たち~」で主人公のマックスとイザベルの父親を演じてました!

2000年~2002年まで放送されたドラマですので、それから2年後にこのコールドケースに出演ですね。

脇役として活躍されていて「アメリカン・クライム・ストーリー」やリジー・キャプラン主演の「マスターズオブセックス」にも出演しています。

シスターヴィヴィアン役 勝生真沙子さん

今回義理堅いシスターを日本語吹き替えで演じてくれたのは勝生真沙子さん。
海外ドラマではお馴染みの大好きな声優さんです。

大物声優さんだけあって、彼女の声がハッキリ聞こえて凄みがありましたね。
対照的なグレースの声は弱々しい感じでコントラストがくっきりしていました。

そして勝生真沙子さんは過去にも修道女役を演じているのですが、それが

「トラップ一家物語」のマリア役です!

このアニメのほうだと明るくて元気なシスターでしたね。
まるで対照的だけど、見事に演じ切ってくれていました!さすがです!

挿入歌

録画ミスの女王

コールドケースで使用されてる曲をまとめてみました。

オープニング、アーノルドが戻ってくるシーン

ジョニー・キャッシュ – You’re The Nearest Thing To Heaven



アーノルドとグレッチェンが18歳の誕生日に再会する約束をするシーン

エヴァリー・ブラザース – All I Have to Do Is Dream



男の子たちが就寝後ベッドを抜け出すシーン

パッツィー・クライン – Walkin’ After Midnight



パーティーでアーノルドが暴れるシーン

リッキー・ネルソン – Poor Little Fool



化学クラブの子たちが研究所へ行くシーン

ペリー・コモ – Catch a Falling Star



シスターグレイスが治療をお願いするシーン

リッキー・ネルソン – Lonesome Town



ラストシーン使用曲

リッキー・ネルソン – Sweeter Than You

今回のラストシーンの曲はリッキー・ネルソンの「Sweeter Than You
ラブソングですが、今回のラストシーンではシスターグレイスからアーノルドへの愛を歌ってるかのように感じられました。

今回のエピソードでは挿入歌がリッキー・ネルソンの曲ばかりでした。
リッキー・ネルソンは1950年代~1960年代に活躍したロックロール歌手兼俳優。
1958年には「Poor Little Fool」が全米1位を記録。
実際にラストシーンに使用された「Sweeter Than You」は1959年リリース曲です。

録画ミスの女王

1958年~はリッキー・ネルソンが大活躍していた時代でした。1960年代にはカントリーロックに傾倒していったそうです。

コールドケースに使用されたエンディング曲をまとめたプレイリストをAmazon Musicに作ってみました!こちらからどうぞ!

今回の一言

録画ミスの女王

今回はスティルマンのパソコンスキルが明らかにwリリーの上司たち皆可愛いのなんなん。

次の回、第15話「ダンス・パートナー(Disco Inferno)」の感想はこちら

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