コールドケース 第15話「ダンス・パートナー(Disco Inferno)」
米国放送日:2004年2月22日
監督:ジェームズ・ホイットモア・Jr
今回の監督ジェームズ・ホイットモア・Jrはコールドケースで6話ものエピソードで監督を務めています。「名作回」である、泣けるエピソードランキングではいつも上位に選ばれてる第8話「蝶(Fly Away)」の監督も務めています。
簡単なあらすじ
1978年、ランシング通りにあったディスコ「ベル」で放火事件が発生する。
22人が亡くなる事件となったが、残り1人の遺体がようやく出てきた。調べると22歳のベンジャミン・アイザック・ローゼン(ベニー)という青年で、眉間に銃で撃たれた跡があった。リリーたちは殺人事件として再捜査に動き出す。
※時期により配信が終了してる場合があります。
今回の事件
1978年2月10日 ディスコ「ベル」放火事件
ランシング通りにあったディスコ「ベル」で火災が発生。22人が死去した有名な放火事件。
当時関わっていた人物たち(※ネタバレ含みます)
ネタバレになるのでご注意ください。
ニール・チェイニー
第一容疑者でディスコ「ベル」のオーナー。コカインを売りさばいてた。
デイヴィッド・ローゼン
ベニーの父親。
成績優秀なベニーがダンスにのめり込むことに反対していた。
ソニア・ウィトコウスキー
ベニーの彼女でダンスパートナー。ポーランド系。火事で大きなやけどを負っている。
マーク・リグレイ
ディスコに強盗に入り、チェイニーに撃たれたことがある。
ポール・チェイニー
ニール・チェイニーの息子。ベニーに憧れていた。
ドリーン・ディノヴァ
ベニーの元彼女。ベニーの恋人であるソニアを敵対視していた。
現在は美容師として働いている。
ケン・マッザコーネ
ドリーンの元カレ。コカイン依存症。
犯人&犯行
がっつりネタバレになります!!!
ドリーンにベニーの足を痛めつけてと頼まれたポールはベニーをバールで襲うが失敗。
ベニーに「クソガキが。フィラデルフィア一ダンスがへたくそなくせに」と言われ腹を立て、銃でベニーを撃ってしまう。
その後放火。
第15話「ダンス・パートナー(Disco Inferno)」の感想
感想にはネタバレがありますのでご注意ください。
親子の悲しい別れ。
今回の被害者であるベニーは歯科医を目指せるほどの秀才なのですが、ダンスにのめり込んでしまっていました。
しかも親からしたら「ディスコ!?」なんて思ってしまうようなダンスですので、そりゃ厳格な父親としてはつらいものが。。
「せっかく頭もいいのに何を言ってんだおまえは!」って怒ってしまう気持ちもわかります。。
しかし今回勘当した直後に火災。とてもつらい。。。
しかも警察には「喧嘩してたそうですね?」と詰め寄られるわけだからこのお父さんの気持ちを考えると心が痛いです。。
事件の解決に向けて捜査してる警察も本当大変ですよね。。
ラストシーンのソニアが泣ける
ラストシーン、ディスコクラブで現在のソニアがベニーとダンスするシーンがありました。
このシーンがとっても泣けたな~。
結構勇気がいる演出だったと思います。現実離れしてるし、幽霊?であるベニーと踊ってるのだから。
でもここで私は泣いてしまった~。
ただでさえベニーはユダヤ人でソニアは金髪白人のお嬢様。
喧嘩したりしてたけど、最後は父親に結婚することを報告しているし、ベニーは愛していたんだよね。。
とってもいい子そうなのに火事で大やけどを負ってしまって・・・。ベニーが最初で最後の彼氏になってしまっていました。。
海外ドラマのウィットさが羨ましい。
今回出てきた骨を調べていたレティシア。
マーク・リグレイのお尻から摘出した銃弾とベニーの骨から出てきた銃弾が一致したときのセリフ。
「お二人さんおめでとう。双子よ!!」
このウィット飛んだセリフ。こういうセリフ。これが私が海外ドラマを好きな理由ですw
台詞はもちろんなのですが、日本語吹き替えの声優さん、翻訳者、日本語吹き替えの演出担当の方の力も大きいですよね!
「ビバリーヒルズ青春白書」なんてその典型です。
「今のセリフ英語でなんて言うんだろう?」と英語に切り替えると無言だったりしてましたからw
声優さんのアドリブか、演出者の付け足しなのか、わからないけれど本当におもしろいし素晴らしい仕事をしてくれていました。
警部補にまで利用されるリリーの恋人
今回リリーの恋人?であるカイトは遂に警部補のスティルマンにまで利用されていましたw
もうリリーの恋人が検事だからってみんな利用しすぎww
リリーも普通にお願いしに行くのがおもしろすぎるwカイトが優しい男で良かったなリリー。
最後は髪をおろして踊るリリーたんの姿が!
いつもリリーに仕事上で利用されるカイトですが、今回リリーをディスコに誘う。
最初は引いていたリリーだけど、ちゃんとディスコに足を運んでくれてましたね!
「第12話」では「髪を下ろしたところ見せて」なんて言われても断っていたリリーですが、最後は髪を下ろして踊りまくるリリー。とっても可愛かったし、衣装も大胆でドキッとしちゃいました!
よかったな!カイト!
1978年
今回事件が起きたのは1978年。
このドラマを見て思い出したのはやはり「サタデー・ナイト・フィーバー」ですよね。
この映画は1977年12月公開です。この映画に影響されてディスコに傾倒する若者が続出。
映画公開から4か月後の1978年2月の事件ですから、今回のベニーはじめとする若者たちもディスコにのめり込んでいましたから、映画の影響なのでしょうね。
そしてベニーの恋人であるソフィアの髪型はファラ・フォーセットのような髪型!
一世を風靡した「チャーリーズ・エンジェル」は1976年のドラマ。
ファラは1シーズンのみの出演(他シーズンではゲスト出演)だったのにすごい影響力です!
日本では当時ピンクレディーが大人気で、ファラ・フォーセットのように健康的でセクシーでしたよね。
1978年に公開された映画
「スーパーマン」
「ミッドナイト・エクスプレス」
アカデミー賞受賞作品「ディア・ハンター」
ゲスト出演者
ドーリーン役 ニコール・ヒルズ
今回、ベニーの元彼女であるドーリーン(1978)を演じたのはニコール・ヒルズ。
1978年9月3日アメリカ合衆国マサチューセッツ州出身。
日本でも大人気だった「デスパレートな妻たち」では妊娠したストリッパー役で出演していました。
「ザ・プロテクター/狙われる証人たち」ではブランディ・シャノン役で50エピソードも出演していました。
シーズン3では撮影中妊娠していたそうですが、誤魔化しながら撮影していたそうです!
「ザ・プロテクター/狙われる証人たち」終了後は女優としての活動を休止しているようですね。
子育てに専念しているのでしょうか!
ドーリーン役 山田みほさん
ドーリーンの日本語吹き替え版は山田みほさん。
どっかで聞いたことある。どっかで聞いたことある。とずっと思っていたのですが思い出しました!
「ビバリーヒルズ青春白書」のジャネット役です!
海外ドラマではお馴染みの声優さんたちは声がよく通るので聞き取りやすいし、個性的なので一度聞いたら忘れられないのが凄いところですね。
山田みほさんの声は優しい感じの声なのに色気もある声だと思います。
ソニア役 Ciara Moriarty
今回、ベニーの彼女であるソニア(1978)を演じたのはCiara Moriarty。
たれ目でとても可愛らしいお嬢さんでした。
なんだかあのたれ目で儚げな目元がより切なさを増していたな~と思っていましたが、
女優としてはドラマに3本(脇役)と映画は1本のみで引退しているようです。
好みのお顔だったので残念。
2007年公開の映画「ゾディアック」では「One Tree Hill」のマウスで有名なリー・ノリスと共演しています!
挿入歌
今回は聞いたことがある曲のオンパレードでした!
オープニング、事件が起きる前
Disco Inferno
by The Trammps
ベニーとチェイニーが言いあってる所をソニアが目撃するシーン
Dancing Queen
by ABBA
ポールが女子トイレを覗いてるシーン
I Will Survive
by グロリア・ゲイナー
ドーリーンがベニーにダンスパートナーになろうと誘うシーン
I Love The Nightlife (Disco ‘Round)
by アリシア・ブリッジズ
ドーリーンとポールがVIPルームに入っていくのをソニアが見てたシーン
After the Love Has Gone
by Earth, Wind & Fire
ラストシーン使用曲
Last Dance
by ドナ・サマー
今回のラストシーンの曲はドナ・サマーの「
明るい曲で終わるのは珍しいですね。今回のラストではダンスするリリーちゃんも見れたし良かったと思います。
「最後のダンス」だなんてベニーと踊るソニアを見てたら泣けてきました。
この曲のリリース日は1978年7月2日なので、厳密にはベニー死後リリース曲。映画「イッツ・フライデー」のサウンドトラックに収録されていて、ビルボードHot100では第3位を記録。
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今回の一言
最後ジェフリーズがひとりで踊り狂ってましたねw
次の回、第16話「ボランティア(Volunteers)」の感想はこちら
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