【ジェナ・フィッシャー出演回】コールドケース迷宮事件簿2 第2話「軍需工場(Factory Girls)」のネタバレ感想

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コールドケース迷宮事件簿
シーズン2 第2話「軍需工場(Factory Girls)」(通算25話)
米国放送日:2004年10月10日
監督:David Von Ancken

今回の監督はDavid Von Ancken。コールドケースでは今回が初監督作品。
その後シーズン7まで、計7話監督を務めています。

他に「ゴシップガールズ」「ヒーローズ」でも監督を務め、「ザ・オーダー 暗黒の世界」「コード・ブラック 生と死の間で」ではエグゼクティブプロデューサーを務めています。

目次

簡単なあらすじ

リリーの知り合いの記者、デイナ・ハンターの大叔母であるアリスは、60年前に軍需工場で働いていた。
アリスは工場の階段から転落死したと思われていたが、取材を進めていたデイナはアリスの元同僚のマーサからある事を聞かされる。
早速デイナはリリーを「銃後の婦人会 60周年記念の集い」に呼び出す。

今回の事件

1943年9月 アリス・ミラー事件

階段から転落死、首を骨折していた。
第一発見者は工場長のヘンリー・ウォーカー。

当時関わっていた人物たち(※ネタバレ含みます)

ネタバレになるのでご注意ください。

ヘンリー・ウォーカー

軍需工場長。マーサは蛇みたいな男だと思っていた。
息子を戦争で亡くしているため、国に恨みを持っている。
1988年没。

ネルソン・ミラー

アリスの夫。負傷し戦地から帰ってきていた。

ドッティ

アリスとネルソンの自宅のお向かいさん。
工場長の秘書。

バディ・ウォーカー

工場長の息子。アリスが好き。

ファニー

軍需工場でのトラブルメーカー。
徐々にアリスと仲良しになる。

リチャード

裏取引もするスモーキーズというバーを経営していた。
ファニーを始めとする女性陣が入り浸るバーでもある。

犯人&犯行

がっつりネタバレになります!!!

戦地で負傷し帰ってきたネルソンは、アリスが半年前のアリスとは違うことに気づく。
ドリーから手紙で、アリスが17歳のバディとキスしていたことも知らされていたネルソン。
自分が帰宅したことで、アリスは仕事を辞めるとばかり思っていたが、アリスは外で働く楽しみを覚えていた。

工場へ向かい、アリスに仕事を辞めるよう説得するネルソン。
しかしアリスの考えは変わらない。
そのことに腹を立てたネルソンはアリスを突き落としてしまう。

第25話「軍需工場(Factory Girls)」のネタバレ感想

録画ミスの女王

感想にはネタバレがありますのでご注意ください。

第二次世界大戦中の女性の立場

今回のエピソードは1943年が舞台。
まさに第二次世界大戦真っ只中での事件。

ドラマでも描かれている通り、女性は結婚して家庭におさまるのが普通の時代。
現代ではドッティのような働く女性が普通ですが、この時代の女性の生き方は専業主婦が主流の時代でした。
しかし旦那さんが招集されると、女性は軍需工場で飛行機を作り出していて、まさにタフだなと。。

録画ミスの女王

もちろん日本でもお国のために働く国防婦人会などがありましたね。

専業主婦だったアリスは内気で控えめな女性で外で働いた経験もなし。
しかし軍需工場で働くにつれ、自分で物を作り出しお金を稼ぐ喜び、職場の仲間との交流、
そして職場での不正にも気づく有能さが自分にあったのだと気づき、自信をつけていくアリス。
まさに生きる喜びをこの時初めて感じたのでしょうね・・。

余談ですが、あのマリリン・モンローも16歳で結婚して家庭におさまっていましたが、軍需工場で働きだしてから彼女の運命がまわりだしています。(カメラマンに出会い、ピンナップモデルの仕事を始めてから彼女のエンタメのキャリアがスタート)

録画ミスの女王

実際、軍需工場で仕事に目覚めた女性はたくさんいたんでしょうね。この話ではトラブルメーカーと言われていたファニーも「高校男子より給与が少ないのはおかしい!」と異議を申し立ててる最先端女性だった。

しかし働く女性が当たり前になった現代では別の問題も上がっています。
女性の給与が男性より少ないことは現代でもあまり変わっていませんし、女性も働かないと食べていけない現代では少子化が問題になっています。
逆に「働くことがすべてではない」と昔ながらの専業主婦でもいいじゃない!という若い子がアメリがでは地味に増えていますし、可愛らしい専業主婦インフルエンサーもいます。

どの時代でも色々問題はありますが、専業主婦、働く主婦、独身、それぞれが好きなように自分の人生を生きられるのが平和の象徴でもあるのかなと思います。。

録画ミスの女王

しかし景気が悪すぎて日本はほぼ女性も働かないと食べていけない時代です。仕事して子育てして家事も回してなんて。。。本当に無理。。そりゃ少子化になるんじゃないのと思いますが・・・。

戦時中に世界の情報を得るには・・・

今回の舞台は第二次世界大戦真っ只中。
日本の話をちょろっとセリフで出ていましたが、今回は何と言ってもユダヤ人迫害。
もちろん当時はインターネットなどはなく、情報を得るには新聞やラジオが主流でした。
そしてファニーのように他の兵士と仲良くなって情報を教えてもらうのがニュースを知る術だったのですね。
「そんなこと信じない」と工場仲間は言っていましたが、実際に起きたのがユダヤ人虐殺。。。
本当かどうかわからない状態でそんな噂を聞いていたアリスは本当につらかったと思います。
実際、いとこを救うためにお金を準備しちゃうし(貰い方は不純かもしれないけど・・・)

録画ミスの女王

しかしまあ17歳の男の子が人妻にお金を上げちゃうとは。まさに若気の至りよね。エンディングシーンではおじいちゃんになってみんなの輪に駆け寄ってきたシーンが可愛すぎたw

刑事たちのプライベート

今回の被害者の姪は新聞記者のデイナ。実はヴェラはデイナが苦手w
過去にデイナはチマヨ事件が解決できなかったヴェラのことを新聞でボロクソに叩いてた模様w

ゲイル・チマヨ事件とは

シーズン1 第3話「猫」
フィラデルフィア美術館で働いていた女子大生レイプ殺害事件。
当時、この事件を担当していたのがヴェラ。事件を解決できず、未解決のままになっていた事件です。

前回も誤認逮捕をして問題になっていたヴェラ。
そこに苦手な女性記者が絡んだ事件、夫婦関係もうまく行っていないのに結婚記念日も近づいてきたという状況。。
これからまた大きなミスとかしなきゃいいのですが・・・。

スコッティは事件捜査にノリノリで楽しんでる様子でしたが、こちらもプライベートはうまく行ってない模様。
彼女であるエリッサが再び入院してしまったようです。
22話では行方不明にもなっていたし、入院して正解だとは思うけど、付き合うほうも大変なんだろうな(涙)

ゲスト出演者

ドッティ役 ジェナ・フィッシャー

今回、被害者アリスのお向かいさんで、密かにアリスの夫に恋をしていたドッティを演じたのはジェナ・フィッシャー。
1974年3月7日インディアナ州出身。

今回のドッティ役は2004年10月ですが、同じ年の2004年に監督、脚本、主演を務めた映画「LolliLove」が公開。
主演のみならず、監督、脚本を務めたことで注目を浴びます。
翌年の2005年には「40歳の童貞男」でスティーヴ・カレルと共演。

そして同じ年、イギリスの大人気ドラマのアメリカ版「The Office」にパム役でレギュラー出演!
こちらも主演がスティーヴ・カレルなので、相当気に入られたんでしょうね~!

他にも「俺たちフィギュアスケーター」ではウィル・フェレルと共演しています!
コメディアンから気に入られてるのかな?w

プライベートでは「LolliLove」で共演した映画監督のジェームズ・ガンと2001年に結婚し、2008年に離婚。
その後「The office」で共演した脚本家兼俳優のリー・カークと結婚し、2児に恵まれている。

1943年

今回事件が起きたのは1943年。
第二次世界大戦中で、今回の被害者であるアリスも危惧していたユダヤ人虐殺なども行われていた時代です。。

ハリウッドスターであるマリリン・モンローはこの時代は専業主婦をしていました。
当時の夫とはそりが合わず、専業主婦だったマリリンは退屈すぎる人生だったと後に語っています。
まさにドラマの中のアリスに似ている境遇ですね。

1943年に公開された映画

誰が為に鐘は鳴る



キュリー夫人



アカデミー賞受賞作品「カサブランカ



挿入歌

オープニング

The Four Vagabonds
Rosie the Riveter

ネルソンの徴兵が決まったシーン

ミルズ・ブラザーズ
Till Then

アリスが工場長に助けを求めるシーン

ペギー・リー
Waiting for the Train to Come In

工場でアリスがファニーとタバコを吸ってるシーン

アンドリューズ・シスターズ
Shoo-Shoo Baby

ファニーとアリスがスモーキーズで話すシーン

エラ・フィッツジェラルド
I’m Beginning to See the Light

バディとアリスがキスするシーン

ルイ・ジョーダン
Is You Is or Is You Ain’t My Baby?

ラストシーン使用曲

ビング・クロスビー&アンドリューシスターズ
Don’t Fence Me In


今回のラストシーンはビング・クロスビー&アンドリューシスターズの「Don’t Fence Me In
世界初のマルチスターと言われているビング・クロスビー(俳優兼歌手)
1930年代には歌手として成功をおさめ、第二次世界大戦前後に映画界にも進出し、ミュージカルスターとなる。
コメディミュージカル映画「珍道中シリーズ」が大ヒットしハリウッドスターとして君臨。
このシリーズは20年以上続くロングランシリーズとなる。


歌手としてはクリスマスソングの王様として知られ、
「ホワイト・クリスマス」「星にスイング」「サイレント・ナイト」を世に放ち、生涯のレコード売り上げは4億枚ともいわれています。

今回のラストシーンで使用された「Don’t Fence Me In」は1934年にコール・ポーターとロバート・フレッチャーにより作られたもの。
多くのアーティストがカバーしていますが、今回使用されたのはビング・クロスビーとアンドリューシスターズver。
1944年の夏にビングとアンドリューシスターズはレコーディングを開始。
なんとレコーディングには30分もかからなったとか!
そして1944年~1945年にまたがり、8週間もの間ビルボードでトップを記録。レコードは100万枚以上売り上げている。

録画ミスの女王

ビング・クロスビーの他にもフランク・シナトラやロイ・ロジャースらがカバー。どの方も1944年~1945年にかけてカバーしています。

コールドケースに使用されたエンディング曲をまとめたプレイリストをAmazon Musicに作りました。

今回の一言

録画ミスの女王

新聞記者のデイナは叔父が真犯人だったとわかってショックだったでしょうね・・・。

次の回、第2話「軍需工場」の感想はこちら

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