【ジェーン・カツマレク出演回】サンフランシスコの空の下 第17話「初めての恋(In Loco Parentis)」のネタバレ感想

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サンフランシスコの空の下(Party of Five) シーズン1 第17話
「初めての恋(In Loco Parentis)」

米国放送日:1995年2月1日
監督:Ken Topolsky

今回の監督はKen Topolsky。
本ドラマのエグゼクティブプロデューサーでもあります。「サンフランシスコの空の下」では19エピソードに渡ってエピソード監督を務めています。

第16話「寄りそう恋人たち」に続き、今回もエピソード監督を務めています。

目次

簡単なあらすじ

ジュリアはジャスティンとの関係に舞い上がってしまい、ジャスティンの母親に馴れ初めを話してしまう。
しかしあまりに赤裸々に話してしまったため、ジャスティンを怒らせてしまう。

ベイリーはジルを助けようと奮闘するも、ジルはストレスが溜まってしまう。
彼女の体が心配なベイリーはジルの母親に直接訴えに行くも、ジルの母親はベイリーがジルのストーカーだと思い込んでいた。

第17話「初めての恋(In Loco Parentis)」の感想(※ネタバレあり)

ネタバレあります。ご注意ください。

長男チャーリーの状況

仕事で忙しいチャーリーは末っ子オーウェンの面倒を見ることができない。
カースティンにオーウェンには兄姉だけじゃなく親としての関わりをしてくれる人が必要だと言われ、
父親サークルに出てみたり、絵本を読んで聞かせてみたり頑張ってみるが疲れ果てる。
一方ベイリーが未だにジルと関わろうとすることに疑問を感じ、助けが必要なのはジルじゃなくておまえだと忠告する。

次男ベイリーの状況

ベイリーはジルが薬をやっていないか調査したり、会うたびにハイになってないか確認してしまうことでジルを怒らせてしまう。
ある日、ジルが事故ってしまい血まみれでサリンジャー家に助けを求める。
しかしチャーリーにはハイになって事故ったとしか思えなかった。ベイリーはなんとかジルを助けようとジルの母親の職場まで押しかけて話をしようとするが、ジルに先回りされベイリーの悪い噂しか聞いてなかった母親から激怒されてしまう。
後日、学校でジルの姿を探すが彼女の姿はなかった。

長女ジュリアの状況

ジャスティンとの関係が順調なジュリア。恋文を貰ったり、自画像を描いてくれたり、嬉しいことが沢山で誰かに話したくてたまらない。
そんな時にジャスティンの母親から馴れ初めを聞かれてしまい、舞い上がって赤裸々に報告してしまう。
この事でジャスティンを怒らせてしまったジュリアは謝罪と共に、恋人ができたら母親に色々報告をしたかったが、亡くなったことでできなくなってしまったのだと思いを打ち明ける。

次女クローディアの状況

友人のアーティーが最近やたらサリンジャー家に入り浸ってることに疑問を感じたクローディア。
なぜなのか聞いてみるとアーティーの両親が喧嘩ばかりしているので帰りたくないとのこと。
二人の関係をなんとか修復しようとクローディアも手伝ってみるが、なかなかうまく行かない。
現実を悟ったクローディアはうまく行かないこともあるし、つらいことって慣れるものだとアーティーを慰める。

今回のタイトル「In Loco Parentis」は「親代わりに」という意味があります。
今回はオーウェンの父親としての役割に奮闘するチャーリー、母親と恋の話をしたかったジュリアに、ジルの親みたいなベイリーと、ワーキングマザーで子供に目が行き届かないジルの母親。という親と子の関係がテーマになった回でした。

ジュリアが可愛すぎる

晴れて恋人同士になったジャスティンとジュリア。
絵を描いてくれたり、ポエムを書いてくれたり、ラブラブなふたり。
しかしこの幸せな状況を誰かに話したいジュリア。でもその相手がいない・・・。

録画ミスの女王

「友人のニーナはどこ行った?」というのは置いといて

ジャスティンのことを考えると母親にベラベラしゃべられたらそりゃ怒っちゃいますよね。
でもジュリアにとっては、母親を亡くしてしまったことで「今日はこんなことがあったのよ」という母親に報告するささいな機会が奪われてしまっていたのです(泣)
家に帰ればチャーリーとベイリーはうるさいし、クローディアやオーウェンの面倒をみないといけない。
ジュリアもいきなり母親になったような感じは少なからずあったのでしょう。
自分の気持ちを聞いてくれる親がいないのはみんな同じだけど、思春期のジュリアには一番必要だったんだろうな。

録画ミスの女王

今までは大人の世界でバイトしてたから居場所も一応あったけど、今はその世界から足を洗って普通のティーンエイジャーに戻ったしね。(だからニーナ最近出てこないのか?大人の世界=ニーナもってことなのか?)

そしてそんなジュリアの気持ちを知ったジャスティンがナイスガイすぎた。
まさかの自分の母親と恋人であるジュリアふたりの時間を作ってあげるんだから!
なんて良い子なんだ~!

父親が子供に与える影響を重視するアメリカ

今回は子供の心理学を学んでいるカースティンから「オーウェンには親みたいに接してくれる人が必要」というアドバイスを受けたチャーリーが仕事や家事の合間を縫ってオーウェンに向き合います。

録画ミスの女王

いや、正直チャーリー大変すぎないか。とは思ったよ。うん。

アメリカだとシッター=身の世話をするだけ
って感じなんでしょうかね?カースティンの言いたいこともわかるんだけど、
チャーリーもまだ大学に通いながら不安定な仕事を続けてるわけだし、保護者として頑張ってると思うんだけど・・・。
そこに父親セミナーみたいなのにも参加して、バーテンダーの仕事もして・・・。

録画ミスの女王

ぶっちゃけカースティン絵本読んであげたら?と思っちゃったwww

でもアメリカはやはり進んでいるなと思った。94年のドラマなのに、男の人が子育てしてる描写が多いこと。
ベビーシッターも男性だし、おむつの在庫がなくなってたよと報告するのも男のチャーリー。
クローディアの生理の回でも、一緒にナプキンを買いに行ってくれたのは次男のベイリー。

録画ミスの女王

ドラマとはいえ、素直に素晴らしいな。と思ってしまいました。

話はずれますが、前にNHKの番組でアメリカの子育て論を日本に取り入れるときに「父親の子育ての参加」についての章を削除して広めたっていうのを見たことがあります(その番組には森三中の黒沢さんが出ていた記憶)
そのため日本では「3歳までは母親が付きっ切りで育てましょう」と誤って広めてしまったという・・・。

そういうのもあって日本ではあまり父親が育児に参加しないんだろうか?
江戸時代では父親が子育てするのが普通だったようですが(わしが育てた!っていう文化だったのもあるし、女に育児は任せられん!ってのもあるので動機がなんとも言えないけれど)

現在は共働きが普通なので、育児に参加するお父さんたちが増えたと思いますが、「父親が育児に参加することで子供の心に良い影響が出る」って育児論がアメリカでは普通に広まってるそうなので、日本でもこのことがもっと広まると良いなと思います。

アーティーのおうち問題が出てきた

今回はクローディアのボーイフレンドであるアーティーの家庭問題が出てきました。

やたらサリンジャー家に入り浸ってアーティー。
家に帰りたくないのではと気づいたクローディアもさすがでしたね。

そしてふたりを仲直りさせよう!と奮闘するふたりもやっぱりまだまだ子供で可愛らしかった。。
しかしレストランであんなわかりやすく不機嫌になるのはアーティーが可哀想すぎ・・・。

最後にはアーティーのお母さんお父さんを仲直りさせるのは無理だと悟ったクローディアが「つらいことも慣れちゃうもんよ」って語るのがなんとも切なかった(泣)
クローディアは両親が仲悪かったわけではないけれど、事故で亡くしてしまったつらい状況から立ち直りつつあるんですよね。。

ワーキングマザーの悩み

今回、ジルの母親が出てきましたが、意外な人柄でした。
勝手に育児放棄した親なのかなと思っていたら、家族のために働くお母さんでした。。。
看護師となると昼間だけじゃなく夜間でも働くし大変なお仕事です。
ジルのようにある程度大きくなってしまうと放置されても仕方がない。。一生懸命働いてる間に娘が薬に手を出してたらつらすぎます。

最初は頭の回転が早いジルにベイリーの悪い噂を吹き込まれたことで、ベイリーをストーカーのように思っていましたが、実際にジルが家出をしてジルのお母さんも目を覚まします。

たしかジルの家は子だくさんの設定だったので、お母さんも仕事に子育てに家事にと大変でしょうがなかったのでしょう。。
年頃の娘にかまってる暇もなく、ジルは寂しさ故に破天荒なことをしていたんでしょうね。。

これは個人的にも不安な問題です。
今は共働きが普通だし、私も育児、家事、仕事と頑張っていた頃、家のことが後回しになっていたし、育児も義実家に頼りっきりで、ありがたかったけど、とても寂しかったです。子供との時間が少なくなってしまっていたから。。
今は働いていませんが、子供が大きくなったら復帰予定ではあるので、家族のことを優先にできればいいのですが、、そんな世の中甘くないし、、、難しい問題です。

最近アメリカでは専業主婦が見直されていて、20代の女の子たちはいつも家にいて部屋をキレイにし、料理をし、家族の帰りを待つ母親業をしたいと思ってる子が増えてるそうです。
多様性を謳う世の中なら専業主婦も受け入れられるべきだと個人的には思ってます。

録画ミスの女王

専業主婦でもワーキングマザーでも、すべてが受け入れられるべきだし尊重されるべき。他人がとやかくいう事ではないですもの。

ゲスト出演者

ヘレン・トンプソン役 ジェーン・カツマレク

ジュリアの恋人、ジャスティンの母親を演じたのはジェーン・カツマレク。
1955年12月21日ウィスコンシン州ミルウォーキー出身。

どこかで見たことがあると思ったら!日本でも大人気だった「マルコム in the Middle」の母親ロイス役ですね!

エミー賞には7年連続ノミネートされるほど、彼女のコメディセンスは高く評価されていました。
プライベートでは「ザ・ホワイトハウス」で有名なブラッドリー・ウィットフォードと結婚。
2人のお子さんに恵まれますが、2010年10月に離婚が成立。

今回の一言

録画ミスの女王

ジルはこのままいなくなって終わりなのでしょうか?とりあえずジル母の誤解が解けてよかったよ。

次の回、第18話「忘れられたバースデー(Who Cares?)」の感想はこちら

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