コールドケース シーズン1 第9話「サイン(Sherry Darlin’)」
米国放送日:2003年12月7日
監督:レイチェル・タラレイ
今回の監督レイチェル・タラレイは映画「ヘアスプレー」や「クライ・ベイビー」の製作をしています。
ドラマでは「アリーmy Love」や「恋するブライアン」のエピソード監督を務めていました。
簡単なあらすじ
ある男からリリーの元に何度も電話がかかってくる。
相手は情報を小出しにしては一方的に電話を切るため、いたずらかと思われた。
しかしリリーがしびれを切らして問いただすと「2212番地エルムストリート、ジャーマンタウンの地下室に遺体がある」と言われ、調べることにする。
今回の事件
1989年9月22日 クリスタル・ホーガン事件
ジェイムズの祖母、81歳。
当時は失踪したとみられていたため、事件として処理されていなかった。
当時関わっていた人物たち(※ネタバレ含みます)
ネタバレになるのでご注意ください。
ジェイムズ・ホーガン
クリスタルの孫。事件当時はティーンエイジャー。現在は引っ越し業者として働く。
両親は事故で亡くなり、クリスタルと二人暮らし。おばあちゃんの世話にイラだちを感じていた。
1989年10月には祖母の捜索願を提出していたが、94年に裁判所に死亡を申請。5万ドル受け取っている。
シェリー・フォックス(スティーブンス)
ジェイムズの元恋人。10年同棲し、ジェイムズと別れてから1年で産婦人科医と結婚。
ロニー・ゲイブル
ジェイムズの父親違いの兄。
過去にジェイムズからレンガで殴られたことがある。
警察に訴える代わりに兄弟の縁を切っていた。
犯人&犯行
がっつりネタバレになります!!!
「もっと高みを目指そう」と、シェリーにそそのかされたジェイムズは、祖母を殺そうとするが思いとどまる。
そこへシェリーがやってきて「ふたりのため」と、枕で窒息させる。
第9話「サイン(Sherry Darlin’)」のネタバレ感想
感想にはネタバレがありますのでご注意ください。
非モテ男が彼女のためにすることは・・・
今回は悪女にそそのかされた非モテ男の切ない事件。
もっと自分の意思をしっかり持てよ!と言いたくなるけれど、
両親を10代で亡くし、高齢祖母との二人暮らし。父親違いの兄貴は仕事で成功している。
息が詰まるような日々の中で現れたのが美人な彼女。
これは一生巡り合えないいい女だったことには間違いないんでしょう。
暗い生活に彼女が現れて、人生の一部となったら・・・。操られて犯罪を犯してしまう。
今回の事件は前回の「蝶々」と比べるとあまりパっとしないかもしれないけど、それがかえってリアルに感じてしまったな・・・。
日本でも最近になってヤングケアラーが取り上げられるようになりましたが、
実際に家族の面倒で自分の人生を思うように生きられない子たちはたくさんいる。
そこへ可愛い顔した悪い奴がやってきたら・・・と思うと・・・。現実に起こりえるから怖い。
それでも祖母への愛は捨ててなかった
でも今回ジェイムスは彼女に操られ捨てられても平気だったのに、仕事で現場を見たため色々な感情があふれ出してしまった。
心のどこかで自分の不甲斐なさに打ちのめされていたのかな。
ちゃんと遺体は葬儀してもらえるのか執拗に聞いてたものね。
やっぱりうざったくてもお祖母ちゃんを愛してたんだろう。そこはすごく救いがあったと思う。
最後はリリーも一緒に葬儀に参列していたし(´;ω;`)いい刑事さんよな。。。
しかしプライベートでは母親が施設から脱走。。ヴェラは事情を知ってるみたいでしたね。
しっかし話は飛びますが、年金が月800ドルってきっついな!!!(そこ)
クリスタルは貯金があったのかもしれないから、ジェイムズにおこづかいを上げれるんだろうけど、800ドルて。。。
なんか、自分の老後生活を改めて考え直さないといけないな。と本気で思ってしまったお話でした。。w
ゲスト出演者
ジェイムズ・ホーガン役 : サイラス・ウィアー・ミッチェル
今回のストーリーのメインキャラだったジェイムズを演じたのは、サイラス・ウィアー・ミッチェル。
1969年9月30日ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。身長約189cm。
海外ドラマファンなら一度はお目にかかったことがある彼。
インパクトのあるお顔のため、忘れられない印象を毎回残してくれます。
やはりサイラスと言ったら「マイネームイズアール」のドニー役が有名です。
「プリズンブレイク」にも出演していますよ。
その他に「名探偵モンク」や「「GRIMM/グリム」にも出演しております。
1989年
今回の年代は1989年。80年代最後の年。
この年には「ザ・シンプソンズ」がアメリカで放送開始(!)したり、任天堂がゲームボーイを発売した年でもあります。
また、ハリウッド映画はかなり盛り上がっていました。
1989年に公開された映画
「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」
「ダイ・ハード」
アカデミー賞受賞作品「ドライビングMissデイジー」
挿入歌
オープニング、ジェイムズがキッチンで電話してるシーン
The Cure – Lovesong
ジェイムズがクリスタルを迎えに来たシーン
Fine Young Cannibals – She Drives Me Crazy
シェリルがジェイムズにクリスタルは死にたいのだとそそのかすシーン
Crowded House – Don’t Dream It’s Over
ラストシーン使用曲
Don Henley – The End of the Innocence
今回のラストシーンの曲はDon Henleyの「
1989年発表のアルバム「The End of the Innocence」収録曲。
軍事に力を入れたロナルド・レーガン大統領のことを歌った曲だそうです。
コールドケースに使用されたエンディング曲をまとめたプレイリストをAmazon Musicに作りました。
今回の一言
電話でおしゃべりしてた女刑事がこんなに可愛かったなんて!って絶対内心びびったはず。
次の回、第10話「ヒッチハイカー(The Hitchhiker)」の感想はこちら